第407章

庭先で電話をかけるその背中は、松のように真っ直ぐで力強かった。

前田南は雪の痩せこけた背中を優しく撫でながら、その骨張った感触に胸を痛めた。

彼女は顔を上げ、杏子の母に告げた。

「明日、雪ちゃんを病院へ連れて行こうと思います。費用はすべて私たちが持ちますから、お母さんはただ、お子さんのそばにいてあげてください」

杏子の母は突然その場に泣き崩れた。

「恩人……本当に、あなた方は私の大恩人です。神様が見かねて、私を救うためにあなた方を遣わしてくださったのでしょうか」

前田南は慌てて彼女を抱き起こし、その目にも涙が滲んだ。

屋外では、古びた窓枠から差し込む陽光が地面に斑模様を描いてい...

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